虎と馬と鹿

その記憶は鮮明に繊細に。

漠然と未来の話をした時に
いくつかの選択肢の中で進みたい方向を話した時に否定された時があった。

その瞬間から自分の中で将来の選択肢を誰かに言うのが怖くなった。

多分その人は、将来のことを思って自分に言ってくれたんだと思う。

ただなんか悔しかったし寂しかったし辛かった。
1番頼りにしてる人に打ち明けた気持ちが崩れた感じがしてしまって、壊れるまではいかないけど、シャボン玉が割れる様に弾けて、心に蓋をして、将来の真剣な話をするのを閉ざした。

まさにトラウマだった。

でもその時は真剣に自分が選んだ方をやりたくて、他で補おうと色々なことに挑戦してみた。
別に秘密にしてた訳では無いけど、トラウマが足を引っ張って1人で判断して動いてしまった。

今思えばバカである。

言うという行為が、話すという行為が
あんなにも辛いものだったのはあの瞬間がピークだったかもしれない。

その中で取った選択を今では後悔はしてないけど、正解だったかは分からない。
でも、簡単な事の話すが、出来なかった事だけを引きずって、ついでにトラウマも引きずって。

バカな事は経験すれば次に活かせばいい
ただトラウマを克服するには僕にとっては時間が必要だった。

それでも数日前トラウマを克服する機会が訪れて
また未来の話を違う人に話した。
深夜の4時を回る15分前に。

その人は否定はしなかった。
むしろ、いいんじゃない。って言ってくれた。
それだけですごく救われた。
とってもとっても。
15分という短い時間しか話さなかったけど、僕にとっては言うタイミングがその瞬間だった。
怖かったけど、言ってよかった。
話してよかった。

まだ不確定で本当にその道に進むか分からないけど
ああ、やっていいんだって思えた28時。

忘れないであろうその記憶が鮮明に繊細に上書きされた瞬間だった。
Phantom Pizzas

Phantom Pizzas

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